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令和2年秋彼岸~令和3年春彼岸 千妙寺展示室展示テーマ
2020年09月19日
今回のテーマは、2つあります。
1つめは、神号・名号の墨書です。
「東照大権現」「南無山王二十一社大権現」「南無阿弥陀仏」(2点)の計4点を展示します。神仏を絵画・彫刻で表現する一方、文字での表現も存在しました。
太い文字で勢いよく、あるいは一字ずつ慎重に、など作者によって、書き方は様々です。文字に込めた祈り、そこでは作者の個性も輝いていました。
2つめは、屋根の葺き材であるカヤの産出地、つまり萱場の状況を示した文書です。
江戸時代の千妙寺は、高道祖村(下妻市高道祖)の小貝川の河川敷に、専用の萱(茅・カヤ)場を持っていました。
カヤとは、ススキ・チガヤ・スゲなどイネ科およびカヤツリグサ科の一般的な総称です。軽く、細長く、代表的な屋根の葺き材として重宝されました。千妙寺の堂宇の屋根も、かつては茅葺きでした。
地域の農民たちは、カヤが立ち枯れるころ、これを刈り取り、年貢として千妙寺に納めてきたのです。
この萱野をめぐる様々なできごとを、文書からみていきます