千妙寺からのお知らせ

令和6年秋彼岸~令和7年春彼岸千妙寺展示室展示テーマ

2024年09月26日

今回の展示テーマは、2つあります。

1つめは慈恵大師良源関係の寺宝です。

良源~は第代天台座主として、根本中堂の再建など延暦寺の伽藍整備、天台教学の隆盛、さらに洛中の祇園感神院の天台宗化を進めるなど、天台宗中興の祖として知られます。その功績から良源自身が神格化され、信仰の対象となりました。それが元三大師信仰です。信仰は肖像、異形像、書など様々なかたちで表されていますので、それぞれのかたちを感じてください。

2つめは千妙寺末寺まつじの動向に関する史料です。

江戸時代の千妙寺は、上野・寛永寺を大本山に仰ぎ、一方で東日本に広く末寺を有していました。

寛永寺➔千妙寺➔各地域の末寺➔さらにその末寺

こうした秩序・制度も、江戸時代中期以降になると揺るぎだしました。千妙寺の場合、享保年の全山焼失に遭ったことで経営が苦しくなりました。一方で末寺のなかには経営力を高めるなど、寺勢を伸ばすところも出てきたのです。そのため、千妙寺の末寺ではなく、寛永寺の直末になることを望む寺院も現れました。本寺・末寺の関係

の揺らぎを、史料から見ていきます。



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