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令和元年秋彼岸~令和2年春彼岸 千妙寺展示室展示テーマ
2019年09月20日
今回の展示テーマは、2つあります。
1つ目は、曼荼羅(まんだら)です。
曼荼羅とは、密教の宇宙観を絵画で表現したものです。代表的なのが、「大日経」をもとに仏の智慧を示した胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)、「金剛頂経」をもとに仏の理性を示した金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)です。ふたつあわせて両界曼荼羅(りょうかいまんだら)と称します。その仏とは宇宙を表す大日如来です。大日如来の教えを視覚的に表現したのが曼荼羅とも言えます。
2つ目は、千妙寺四か院の資料です。
大きな寺院の境内や隣地には、住職が退いた後の隠居寺として、または高僧の墓所の管理のため、末寺が営まれることがあります。これが子院・塔頭です。千妙寺の周囲に営まれた四か院、すなわち心性院、積善院、養雲院、安楽院が、まさに子院・塔頭になります。
千妙寺の住職代理、あるいは各地の千妙寺の末寺が無住となれば新住職として赴くなど、末寺・宗派の経営を支えました。史料に出てくるのは、江戸時代後期~末期、農村が凶作や人口流出で疲弊している時期の様子です。
様々な困難を、四か院の住職たちは、智慧と工夫で乗り切ろうと奮闘している様子が記されています。